文教会館 (道後)



「愛媛教育雑誌百号の祝いに」

松に菊 古きはものゝ なつかしき

(子規)


 建立,除幕式は10月11日。碑の文字は,「寒山落木」の自筆の拡大。

 明治20年(1887)6月12日発足した愛媛教育教会の「愛媛教育雑誌」は同年7月15日創刊,明治28年の天長節の11月3日に百号を発行することとなり,当時,外側(とがわ)尋常小学校教員であった近藤元晋が,その祝句を頼むため,愚陀仏庵に子規を訪ねた。
 彼は漢詩文をよくする家柄に生まれ,「小南」と号したが,「我観」とも号して俳句を好み,松風会会員で子規に親しかったのである。
 庭に立って来意を告げると,子規は無造作にこの句を書いて渡された。
 もう一句,

   百号に満ちけり菊はさきにけり

の句も書いてあった由。
 子規の「散策集」は,我観が預かり伝えた。