宝厳寺
旅衣木のねかやのねいつくにか 身のすてられぬところあるへき
一遍
一遍は,一生に七○余首の和歌を残した。
晩年正応2年(1289),淡路島で病をおかして巡行の時に詠んだ一首。その年,神戸に渡り,そこで没した。
平成元年(1989)が生誕750年,没後700年に当たるのを記念して,平成2年(1990)3月15日一遍会と地元有志の建立したもの。
一首の意味は,「どこだってこの身はすてられるものだ」と主張しており,念仏をすすめてまわる旅の苦しみなどものの数ではないといっているのである。
碑の文字は,一遍の異母弟聖戒(しょうかい)の書いた『一遍聖絵』(国宝)の文字による。
上人は当寺に生まれ,重要文化財「木造一遍上人立像」(室町時代)が安置されている。