石手川公園



囀(さえずり)や天地金泥(きんでい)に塗りつぶし

(野村)喜舟


 「囀」は「春」の季語。
 明るく方々で囀っている小鳥たちの声は,まるで金粉をにかわでとかした金泥を,あたりはおろか天地いっぱいに塗りつぶしたようだ」というような句である。
 野村喜舟は,明治19年金沢市に生まれ,上京して松根東洋城に師事し,昭和27年東洋城の後をついで昭和51年の25年間,俳誌「渋柿」巻頭句の選に当たり,同誌を,主宰した。
 昭和58年96歳で没した。