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打ちはづす 球キャッチャーの 手に在りて |
今やかの 三つのベースに 人満ちて | |
子規 |
ベースボールの歌九首 (明治31年)
−野球のプレイボールからフルベースになっていく進行を詠んだ−
久方の アメリカ人の はじめにし ベースボールは 見れど飽かぬかも
国人と とつ国人の 打ちきそふ ベースボールを みればゆゝしも
若人の すなる遊びは さはにあれど ベースボールに 如く者はあらじ
九つの 人九つの 場を占めて ベースボールの 始まらんとす
九つの 人九つの あらそひに ベースボールの 今日も暮れけり
打ち揚ぐる ボールは高く 雲に入りて 又落ち来る人の 手の中に
なかなかに 打ちあげたるは 危かり 草行く球の とゞまらなくに
打ちはづす 球キャッチャーの 手に在りて ベースを人の 行きがてにする
今やかの 三つのベースに 人満ちて そゞろに胸の 打ち騒ぐかな