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のどかさや 少しくねりし 松縄手 |
(子規) |
「低き家,狭き町,淋しき松縄手(中略)何れなつかしからぬはなし」
上京のたび,また帰省の折,子規は三津松山間をたびたび人力車に乗った。車上から子
規がなつかしく眺めた衣山あたりの縄手の松並木。
明治28年 春の作。
この句は 子規が日清戦争に従軍記者として参加した際に3月15日広島より故郷松山に帰省したとき三津街道において詠まれたもの。
このとき子規の健康状態はあまりよくなく決死の覚悟で行こうとしており父の墓参りに帰ってきた。
のどかさやとあるなかにも子規の心の中には再び生きて帰れない思いも強く,改めて故郷のよさを表現している。
松縄手とは当時城下町の出口にあたる三津口から衣山を経て山西から三本柳を通り厳島神社の前に出ていた道のことである。